2010年9月アーカイブ

 猛暑の年は過去に何度もありましたが、彼岸花というのは、不思議に彼岸にはさくものだな・・・。と今までは思っていました。お墓に続く道端に、あの赤くてデコラティブな形容の彼岸花。なんとも怪しげですよね。
 でも、今年は、お墓参りに行ったとき、彼岸花の影も形もないな、なんて思っていました。すろと、全国的にそうみたいで、彼岸になっても彼岸花が咲かない!とテレビで騒いでました。
 
 松茸も生えてこないとか。まあ、国産の松茸とご対面することもないので、日ごろの生活に差し障りはないのですが。とにかく、いろんなところに、ツメ跡を残していった今年のスーパー猛暑でした。

 今世紀末には、35度を超える猛暑日が年間50日以上になるという試算もあるとか。でもね、私は、もっと早くそういう状態になるような気もするのです。たとえば、10年後でも。そうなると、私など、生きながら干物になるのも夢じゃありません。潮風を浴びて、上物ができあがる・・・、なんてことになったりして。

 怪談といっても、宮部みゆきさんの小説のことです。読売新聞に連載されていた「三島屋変調百物語事続」が、「あんじゅう」という題で出版されました。
 私も、連載中は、毎日楽しみにしていました。そんなおどろおどろしい怪談というわかではなく、でもこの世との境界をこえた、物の怪や不思議なできごとを、主人公のおちかさんが、「黒白の間」という部屋でききだしていく・・・、というお話です。

 この世にありえないような話でも、宮部さん独特の、的確な人物描写、心理描写のおかげで、ほんとうに実在するのではないかというように、引き込まれていきます。
 おそらく丹念な取材から書きあげた現代のサスペンスものもすばらしいですが、時代ものもとても面白くて、わたしは、この方は、小説界の阿久悠さん、と形容してもいいのではないかと思うくらい、たくさんの引き出しをもっている方だと思います。
 また、南伸坊さんの挿絵も、妙に味があって、雰囲気を演出しています。

 これから、やっと秋の夜長。眠りにつく前に、しばしの「宮部ワールド」へ。おすすめです。

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