東京では、28日、ソメイヨシノの開花が確認されたようです。
昨年より6日遅い開花ですが、平年並みとのこと。
いつもでしたら、桜の開花は待ちに待った大きなニュースですが、ことしは、ひっそりと伝えられているような気がします。
たしかに、今日本中が、地震とその後の混乱で、桜どころじゃあない、という空気が漂っています。
でも、絶望のときこそ、一輪の花がもたらしてくれる、生命の輝きが尊く思える、そんな気がするんです。本当の春は、特に東北地方では、まだまだ遠いかもしれませんが、どんなときでも、桜を、春の訪れを愛する気持ちは、何百年も前から、日本人のDNAにすりこまれているのではないでしょうか。
開花から満開までは、約1週間。
一筋の希望の光をもたらす、今年の桜にはそんな力がいつも以上に、宿っているのではないかと思います。