海洋生分解性ストローは、「FORZEASTM」の中でも海洋生分解グレードを主原料として開発されたコンパウンド樹脂を原材料に使用されています。
近年問題視されている海洋のマイクロプラスチックの削減にも貢献する地球環境にやさしいストローであるといえます。
登録番号:No.0020
「海洋生分解性ストロー」は日本バイオプラスチック協会(JBPA)から「海洋生分解性バイオマスプラ」の認証を取得しています。
これは「海洋生分解性」かつ「バイオマス由来の原料を使用している」という両方の基準を満たす製品であるということの証明になります。
プラスチックは資源循環の基本理念に則り、使用後の回収が原則ですが、それでもなお、回収システムの不備や自然災害等で意図せず環境中に漏出するプラスチックが多いのが実情です。アウトドアや海洋環境で使用する製品は、特に自然環境中に漏出するリスクが高く、その多くは最終的には海洋に集まるため、海洋環境で生分解するプラスチックの普及が海洋プラスチックごみの抑制策の一つとして期待されています。
しかしながら、海洋では陸上に比べて微生物の密度が桁違いに低く、また微生物の種類も陸上とは異なります。海洋生分解性プラ識別表示制度は、このような環境においても十分に生分解し、かつ安全性を確認したものを認定する制度です。なお、海洋生分解性プラにおいて、さらに当協会のバイオマスプラ識別表示基準(前述)を満たす製品は、「海洋生分解性バイオマスプラ」の名称とマークの使用が認められています。「日本バイオプラスチック協会(JBPA)のホームページより転載」
2018年衝撃的なカメの画像からプラスチックのごみ問題がクローズアップされてから いつかは海洋で分解するストローを世の中に送り出したいという希望は抱いていました。
弊社HPを通じて様々な材料でストローを製造してほしいという依頼がありました。しかし肉が薄く丸い形状のストローを製造するのは想像以上に難しく、化学的な条件も必要です。実際に実験したのは片手に足りないほどの件数ですが製品化には至らず、ほとんどは実験することなくお断りせざるを得ない状況でした。
そんな中、2023年から日本バイオプラスチック協会が「海洋生分解性プラ」の認証を始めたということで、三菱ケミカル(株)との取り組みが始まりました。
そして改良を経て、この度「海洋生分解性ストロー」が誕生しました。
今、盛んに海洋ごみやマイクロプラスチックの問題が取り上げられています。海洋生分解性樹脂の製品を使用すればすべて解決するわけではありませんが、少しでも問題を低減する一助となるのではと考えています。
また家庭用でのコンポスト化も可能なグレードですから、堆肥化など循環型社会に向けて貢献できる製品であると言えます。
1本のストローから地球の未来を考える、そんな存在になってほしいという思いを込めてお届けしたいと思っています。
環境対策は CO2削減・枯渇原料対策・プラスチック廃棄物削減など様々なものがあり、それぞれの問題に応じた対応策が求められています。
例 ) プラスチック廃棄問題 ⇒ 生分解化
CO2削減、枯渇原料問題 ⇒ 植物原料由来化
通常のプラスチックと同様に使うことができ、使用後は自然界の微生物の働きで水と二酸化炭素に分解され、自然界へと循環するプラスチックのことです。枯渇原料の使用削減に貢献し、プラスチックの使用削減にも貢献する地球にやさしい素材です。
再生可能な植物などのバイオマス資源から作られるプラスチックのことです。焼却処分した場合でもバイオマスのもつカーボンニュートラル性から大気中の二酸化炭素の濃度を上昇させないという特徴があります。
「生分解プラスチック」+「バイオマスプラスチック」の総称です。
2005年から『生分解性ストロー』を製造しています
1956年 法人設立 すだれ用のパイプから飲料用ストローの製造に携わる
2005年 当社製造のPLA樹脂原料の生分解性ストローが「愛・地球博」に採用される。以来20年近く生分解性ストローの製造を手掛ける
2018年 海洋ごみの問題からプラスチックストローがクローズアップされる三菱ケミカル ( 株 ) と生分解性ストローの実験を開始