今、山陽新聞に毎朝掲載されている、五木寛之さんの小説のタイトルです。日本史や仏教に関してうとい私には、結構、馴染みのない仏教用語がたくさん出てきます。でも決して難解でなく、仏教に造詣の深い五木さんならではの世界にぐいぐい引き込まれていくようで、毎日楽しみにしています。
五木さんいわく、今の混沌とした状況は、平安末期から鎌倉初期の時代に良く似ているとのこと。もちろん、現代から比べると想像もできない貧困と飢えに、人々は苦しんで生きていたことでしょう。そういう時、仏教に救いを求めていった・・・。
では、平成の世に生きる私たちは何に救いを求めるのでしょう。お金がなければ、幸せになれませんが、お金に振り回されても不幸に陥るというのを学んだはずです。そういうことに思いをはせながら、これから読み進めていきたいと思います。