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村上春樹さん

2009年02月18日

 作家の村上春樹さんが、イスラエルの文学賞「エルサレム賞」を受賞したというニュースが報道されていました。村上氏の作品は広く海外で読まれているというのは聞いていましたが、イスラム圏でも読まれ、評価されているというのは驚きでした。
 氏のヒット作で一番に思い浮かぶのが、「ノルウェイの森」。あの赤と緑の装丁は斬新でした。しかし、当時、天邪鬼の私は(今も?)、ちゃらちゃらした恋愛小説なのかしら〜なんて思って、手に取ることはありませんでした。
 それが、7.8年前でしょうか、気まぐれでちょっと読んでみようかしらと思って接してみたら、村上ワールドにはまって、何作か読破しました。「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」「ねじまき鳥クロニクル1〜3部」「海辺のカフカ」などなど。
 村上ワールドとしか表現できない、独特の世界があるんです。文章は決して難しくはありません。軽い気持ちでページをめくっていたら、いつの間にか精神的な深い迷宮に迷い込んでしまうような、不思議な世界です。また、過去に起きた戦争に関するソースなども混ざりこんできて、思想的な深みを増す部分もあります。
 きっとこういう物語が書ける人は、本当に天才なのではないかと思います。
 最近は遠ざかっていたので、久しぶりに読んでみようかと思っています。初心者におすすめは・・・なんて、エラソーに言うほど読み込んでいるわけではありませんが、「海辺のカフカ」あたりはそんなに長くないですし、重過ぎないですし、読みやすいような気がします。